第二回「狂言ざざん座」へ行ってきました。
番組は
宗論(しゅうろん) シテ浄土僧 深田 博治 アド法華僧 野村萬斎
隠狸(かくしたぬき) シテ太郎冠者 竹山 悠樹 アド主 破石 晋照
千切木(ちぎりき) シテ太郎 高野 和憲 アド妻月崎 晴夫
それぞれに普段の万作一門であてられる役柄とはまったく反対のめったに見られない主役の軟弱僧侶やおとぼけ太郎冠者や妻を見られただけでもとってもよかったですし、何より師匠の万作さんの弟子を育てようという、心意気がすばらしいと思う。後見をしている万作さんは、しかと見るべきところを見、衣装が乱れていると見ればそっと、何食わぬ顔をして整えに行き、存在感をけしつつも目を光らせているのがわかるんです。萬斎さんは隠狸の後見で出ておられましたが、彼の表情を見ているほうが面白かったです。弟子たちの芸の至らぬところばかりに目がいくのでしょうけれど、目があっちにおよぎ、こっちを見つめ、後でしこたまおこられるんだろうなというのがこちらにいてもわかってしまうほどでした。後ろの人も、恐かったよね。。。っていってたし、意外と目立つものなのですね。
土曜に狂言に行ったのは初めてです。普通の暮らしが出来るようになって幸せです。