仕事だけではないけれど、生活をしていくうえで、何気ない笑顔や、すがすがしい挨拶をされたりすると、気持ちがふっと楽になるときがある。
先日も会うたびに気持ちを落ち着かせてくださる取引先の社長さんが、会社を訪ねてくださった。まだ60代なのだけれど、足腰があまり強くなく、階段の上り下りもゆっくりなのに、わが社にはエレベータがない。申し訳いなく思うが、1ケ月に一度は来社してくださるのだ。私のようなぺいぺいにも、優しい言葉をかけてくださる。生き方に品のある方だと思う。
その日はもう一人、数年前に退職なさったS専務もいらっしゃった。
創設当初から、財務を任されて、働きながら夜間の簿記学校に通っていらした方だ。ほんとうに苦労をなさった方だから、一つ一つのことばに重みがある。わたしも直属の上司だったことが合計で2年ほどあり、身近で接することができた。どんな人にも態度を変えることなく、丁寧に挨拶をしてくださる。キリストの香りを放つとはこういうことなんだろう。
しかして私は。。。
がさつであることこの上ない。